倉吉市議会 > 2020-06-10 >
令和 2年第5回定例会(第3号 6月10日)

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  1. 倉吉市議会 2020-06-10
    令和 2年第5回定例会(第3号 6月10日)


    取得元: 倉吉市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    令和 2年第5回定例会(第3号 6月10日)                  倉吉市議会会議録(第3号) 令和2年6月10日(水曜日)   第1 市政に対する一般質問 〇会議に付した事件  ◎日程第1                   午前10時00分 開議 ○議長(伊藤正三君) これより本日の会議を開きます。  本日届出のあった事故者は、議員及び当局ともありません。  以上、報告いたします。 ○議長(伊藤正三君) 本日の議事日程は、お手元にお配りしております日程書のとおり行います。  日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(伊藤正三君) 日程第1、昨日に続き、市政に対する一般質問を行います。  まず、会派新政会の15番福井康夫議員に、市政に対する一般質問を許します。
    ○15番(福井康夫君)(登壇)(拍手) おはようございます。新政会の福井でございます。  今回は一般質問として2点通告をしています。誠意ある御答弁をお願いいたします。  今回は、通告順を逆にして、まず初めに、関金町の振興対策について、市長にお尋ねをいたします。  関金町は、倉吉市と市町村合併した平成17年の3月から丸15年が経過いたしました。その間、全国どこでも、特に地方の中山間地域における人口減少は急速に進んできています。合併当時の人口は約4,200人でしたが、現在では約3,200人まで減少してきています。そうした中にも、3年前でありますが、源泉回帰関金温泉開湯1300年祭」等を通じて、積極的に関金地区の振興策が図られてきました。観光資源として旧国鉄倉吉線跡の活用や、地域資源としての大山池、亀井公園など、魅力のある資源が備わっています。倉吉せきがね里見まつりも地域で大切に取り組まれてきております。そうした中でありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響による売上げの減少により事業継続が不能となり、施設を閉館することがこの4月1日の議員懇談会で報告されました。そこで、倉吉市としては、突然の閉館に対して、グリーンスコーレせきがね、この施設の無償譲渡契約解除の申入れをなされました。このことについて、市長にお尋ねいたします。  このグリーンスコーレせきがねでございますが、施設の無償譲渡契約解除申入れ以降の経過の説明を時系列で詳しく御報告をお願いいたします。  さらに、グリーンスコーレせきがねの経営内容について、無償譲渡までの3年間の経営実績の内容でございます。市としてはどのような把握をされていたのか、これをお尋ねいたします。  議員懇談会における報告としては、宿泊者数の推移は、平成29年、30年、そして令和元年で、それぞれ7,031人、7,526人、8,440人と、努力をされていたことが報告されております。決算期別の売上高の推移も約8,207万円から令和元年の決算では約1億354万円との実績が報告されております。グリーンスコーレせきがね自体の経営状況の把握について、市として経営分析、これをどのように判断をされていたのか、まずお聞きいたします。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) おはようございます。  福井康夫議員の御質問にお答えをいたします。  関金町の振興対策ということで、グリーンスコーレせきがねの状況についての御質問をいただきました。  まず、1点目として、施設の無償譲渡契約解除申入れ以降の経過について、時系列を追って説明をということでございます。  平成29年の4月に有限会社トラベルシリウスグリーンスコーレせきがねを無償譲渡し、ホテル旅館営業に供されてきたわけでありますけれども、新型コロナウイルス感染症の影響による売上げ減少により事業継続が困難となったということを理由に、本年の3月31日付で同社から閉館の連絡があったものであります。これを受けて、4月1日付で同社との契約を解除するとともに、併せて、所有権移転登記の承諾書の提出、違約金1億5,000万円の支払い、施設等の返還を求めたところであります。その後の主な経過としては、4月3日に、同社及び代理人弁護士から民事再生手続申立ての通知がございました。また、4月20日に、同社及び代理人弁護士から返還が困難である旨の理由書を受理しております。さらに、4月24日、岡山地方裁判所から民事再生手続開始決定の通知を受けたところであります。この間、同社及び代理人弁護士をはじめ、代理人弁護士を通じて監督委員や裁判所に対し、無償譲渡の経緯や議会の声など、グリーンスコーレせきがねが市にとって欠くことのできない重要施設の一つであることを訴え、本市への優先的な返還を求めてきたところであります。その結果、5月19日に、同社及び代理人弁護士監督委員や裁判所と協議した上で、違約金の放棄を前提に、営業開始後7年間のホテル旅館営業の継続など、市の意向を踏まえた譲渡条件を設定し、有償譲渡したいとの提案があったところであります。これを受けて、5月22日に全員協議会を開催していただき、議会の了承をいただいた上で、同日から6月18日までの間、新しい譲受人の募集は開始されたところでございます。これが今までの経過でございます。  それから、2点目として、グリーンスコーレせきがねの経営内容についてどう把握しているかということでありますけれども、無償譲渡をしてから、この閉館に至るまでの3年間の中には、西日本豪雨の影響などもあったと伺っておりますけれども、非常に厳しい経営状況ということがあったと承知をしております。ただ、トラベルシリウスとしても誘客や宿泊客の増に向けてJR岡山駅からの無料送迎サービス合宿企画の実施、ドッグランの開設をはじめ、平成31年4月から漫画温泉として売り出すなど、経営改善に努められた結果、売上げも伸びてきたと評価をしておりますし、今後の運営に期待をしていたところであります。数字的にも、先ほどおっしゃっていただいたように、平成30年9月から令和元年8月までの状況としても約1億354万円の売上げを示している状況もあって、一定の結果も出てきてた状況ではないかと思っておりますが、こういう状況になったということで非常に残念に考えているところでございます。以上でございます。 ○15番(福井康夫君) ありがとうございます。  経過につきましては、今詳しく説明をいただきまして、ありがとうございます。この3月末での申入れを受けまして、この4月から今日まで約2か月余りのこれからの内容についての確認と、それから、その間のどういう流れにあるのかということの質問を何点かさせていただきたいと思います。  まず、4月24日です、岡山地裁から民事再生手続開始決定、このように報告を受けました。代理人弁護士からの提案の内容でございますけれども、先ほどありましたが、5月20日、このことについて議会会派の代表者に対する説明会がありました。繰り返しになりますが、違約金の1億5,000万円の債権放棄の理解を前提として、議会への意思確認であります。そのための今後も引き続き旅館経営継続が条件であること、この譲受け事業者募集要件である宿泊施設として旅館営業の継続をすること、これは市として譲ることのない最低条件としたものか、そこのところをお尋ねしたいなと思います。関金地区にはなくてはならない施設としての市長の認識、改めてお聞きしてみたいと思います。  それから、この時期の説明では、手続及びスケジュールとして、募集開始が5月22日から募集の終了が今月、6月18日と示されました。約1か月と、非常に短期間でございます。6月19日には譲受人の選定がなされるようなスケジュールとなっております。短期間過ぎると私は思いますが、このことについて、市長の見解をお尋ねいたします。  加えて、この件については、施設の募集説明会、これがいつ開催されたのか、その際、応募があったのかどうかをお聞きしたいと思います。あったとすれば、現地説明会などの開催状況、これを教えていただきたいと思います。定かでない情報では、開催やりかけたんだけれども、辞退されたとか、そういう話も漏れ聞くところもありますので、確認をしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) まず、この代理人弁護士から提案があった本市が同社に有している違約金の放棄を前提にさらなる譲受け事業者の公募を行うということの条件として、旅館営業の継続ということがあったけれども、これを最低条件として交渉してきたのかということでありますけれども、それはそのとおりであります。グリーンスコーレせきがねは、関金地区の旅館、ホテルがどんどん閉鎖をされる中で、湯楽里とともに、ある意味、唯一残された、旅館・ホテル業の拠点でありますので、関金地区、そして倉吉市の振興にとって非常に重要な施設だと認識をしております。そういう意味で、ラグビー場もできるわけでありますので、今後、さらにその重要性は増してくると認識をしておりまして、旅館営業の継続というのが不可欠であるという認識の下で交渉をしてきたものでございます。  それから、募集期間が非常に短いけれども、どうしてかということでありますけれども、これは民事再生手続上、民事再生の計画を取りまとめるのがトラベルシリウス側として9月11日までに取りまとめなければならないと、それまでに債権、債務の整理をした上で、償還計画をきちっと整理をするということが必要になってくる関係上、資金調達のめどをそれまでに整理する必要がある関係上、こういう日程での募集になったということで聞いているところでございます。  それから、説明会はどうだったかということでありますが、6月4日に現地説明会を実施しております。何社参加があったかということについては、今のところ公表されていない状況でございます。以上でございます。 ○15番(福井康夫君) 経過については、大方は議員懇談会等の開催でこれまで報告を受けておりますので、ある程度重ねた質問になろうと思います。しかし、新しいものもありますので、その点はよろしくお願いします。  グリーンスコーレせきがねの、関金地区における位置づけというのは今お聞きしました。また最後にお聞きしたいと思いますが、募集説明会については、6月4日、開催されたということで、公表されてないそうですけれども、もう日にちがあと、今日を入れて残り9日です。ぜひ期待したいものだとは思うんです。6月18日、最終日ですよね。これはここまでなのかな、18日を待って、また判断となろうと思います。仮定の話は答弁できないかもしれませんが、後でまた仮定の話をします。  もう一つ確認をしたいことがあります。申立て時点での負債総額は、新聞等、そして、報告によりますと約5億6,000万円、4月10日には、湯原国際観光ホテル菊之湯で債権者説明会が開催されております。市としての説明会における立場と意見がどのようであったのか、これをお尋ねしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 債権者説明会の内容については、生活産業部長からお答えさせていただきます。 ○生活産業部長(美舩 誠君) 説明会におきましては、倉吉市も債権者として参加をいたしております。議員から御発言があった内容で、負債総額、社の所有資産、そういったものの説明と今後の方法といいますか、今後どういったことで債権者に対して弁済をしていくかという方向性などの説明がなされたということで、おおよそ参加者からは異議がなく説明会は終わったということで報告を受けております。以上でございます。 ○15番(福井康夫君) 債権者説明会の内容は、御報告いただきました。分かりました。  さらに、この施設の売却予定額の根拠なんですが、全員協議会が開催されまして、ちょっと私、出席がかなわなかったものでございまして、この5月の全員協議会で報告された内容ですが、売却予定額として約3,300万円だとお聞きしました。この積算根拠と、市長はこれに対して妥当と思われるのかどうか、お聞きしたいと思います。  この施設は、平成8年に大規模改修を行いまして、ようやく2016年でございましょうか、起債の償還となって、その後に今の経緯となってきておる施設でございます。売却予定額の根拠について、市長の見解をお尋ねしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 今回のグリーンスコーレせきがねの売却予定額の根拠はということでありますけれども、今、議員からお示しいただいたように、代理人弁護士から設定された売却予定額というか、公募要項の中で物件の参考価格としてお示しされているのが3,360万円という数字が設定をされております。その根拠としては、土地が2,760万円と建物が9,600万円の合計金額1億2,360万円から本館の解体費8,000万円と新館の改装費1,000万円を控除した金額となっております。妥当かどうかというのは、これは弁護士さんの御判断だということだと考えているところでございます。以上です。 ○15番(福井康夫君) 売却予定額代理人弁護士で設定されたということでございますので、それ以上のことは申し上げることはないとは思いますけども、根拠は分かりました。  当面の重要課題として、関金地区、幾つかあります。グリーンスコーレせきがねの運営は、本当に将来の、これからの関金地区に係る大きな大きな課題でございますが、市長、関金地区、それ以外に、旧山守小学校の跡地の活用方針、これも4年たってもまだ決まりません。それから、先般、湯命館の運営についても、この水道、そして経年劣化による補修の課題や、倉吉市関金都市交流センターの運営をはじめとして、大変厳しい状況だということを先日、鳥飼議員とともに当事者から状況をお聞かせいただきました。このことについては、質問通告の後でありましたので、別の機会なり、来週の6月15日の月曜日、議案質疑コロナ対策等議案質疑があろうと思いますけども、別の機会に取り上げていきたいと思いますけども、さほど、やはり関金地区、解決をしなきゃいけない問題が山積していると思います。  ということを申し上げながら、市長、仮にこのたびのこの譲受人がない場合、市長の判断をお聞きしたいなと思うんです。本当に先ほど言いましたように、仮定の議論は好ましいものではないと思いますが、しかし、今回のグリーンスコーレせきがねの民事再生手続において、代理人弁護士が示された提案内容で、募集要件を満たす業者がないときに、この債権の整理は延期をすることがあるでしょうか。そうなったときに、いわゆる旅館営業以外の施設利用、このことに対しては、市長はどのように思っておられるのか、見解をお尋ねしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 湯命館のお話がございました。後ほどまた質疑でということでありましたけれども、リスク分担の問題にもなるのかもしれませんけれども、実態をよく調査をして、またよく検討してみたいと思います。  それから、もしこの施設の公募に応募がなかった場合どうなるのかということでありますけれども、応募がなかった場合の取扱いについては、本市と同社及び代理人弁護士並びに監督委員、裁判所と別途協議するということになっております。先ほど申し上げましたように、このグリーンスコーレせきがねという施設は、関金地区及び倉吉市にとって非常に重要な施設だと認識をしておりますので、ぜひ旅館、ホテルとしての存続を願いたいと思っております。そういう意味で、応募事業者が出てくることを強く望んでおりますけれども、なかった場合の対応については、その時点で改めて議会ともよく御相談をさせていただきたいと思っているところでございます。以上です。 ○15番(福井康夫君) 市長、最後にしたいと思います。倉吉市としては、このグリーンスコーレせきがねについて、無償譲渡の施設でございますが、隣の岡山県真庭市、ホテル蒜山ヒルズ、このホテル蒜山ヒルズも同じ時期、今年の3月末に近い時期に指定管理者として経営されておりましたけども、同じ事業者でありますが、3年余りを残しての撤退でありました。非常に残念であると同時に、経営の厳しさをつくづく感じます。真庭市としての今後の対応についてお聞きしました。引き続き指定管理者指定候補者を求めていく、その決定は今年7月として、指定管理者の指定はそれを受けまして、今年の9月とされての公募でございます。期間は来年の7月から3年間ということでございます。常識的な判断だと私は思いました。これはあくまで個人的な感想でございますが、今後、市長をはじめとした行政と議会と地元の意思にそごが生じないように、理解と納得、そして合意が得られるように努力をしたいと思いますが、市長、もう一つ思いを聞かせていただきたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 何度も申し上げますけれども、非常に関金地区にとって不可欠な施設だという認識をしておりますので、その帰趨については、地元の皆さんも非常に強い関心をお持ちだと思います。ぜひ思いが通じるようにさらに努力をしていきたいと思っておりますし、その願いがかなうようにこれからも精いっぱい努力をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 ○15番(福井康夫君) このグリーンスコーレせきがねが民事再生法手続の下で、再建計画がこの11月ですか、秋だということでおっしゃいましたが、こちらの期待に沿う形でまとめていただくように、監督委員等、そしてまた、代理人弁護士等に期待をしたいと思います。秋まで状況を待ちたいと思います。  それでは、質問の2点目でございます。このたびの一般質問では、ほぼ全議員が新型コロナウイルス感染症対策について質問通告をされております。緊急事態宣言下自粛要請により、生活が一変し、国内外をはじめ、地域経済は相当疲弊してしまいました。このような時期でございますが、小説の異邦人で有名なアルベール・カミュのペストが人気となっているということで、この不条理の哲学をこの期間、私も一読してみました。ネズミを媒体とした感染症の歴史は克服してきても、新たな感染症の脅威は続くものだと本当に実感させられます。ワクチン、あるいは画期的な治療薬が一日も早く開発されまして、日常生活が戻る、いわゆる出口戦略の実行を心より期待するところであります。そこで、昨日に引き続き、私からも新型コロナウイルス感染症対応について市長に手短にお尋ねをいたします。  まず、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として、受給者1人につき10万円が給付されまして、倉吉市では、この特別定額給付金は総額で46億4,750万円となっております。この特別定額給付金の申請と給付状況についてお尋ねいたします。よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 特別定額給付金の申請と給付の状況についてという御質問でございます。  6月8日現在での状況でございますけれども、倉吉市の2万726世帯のうち、現在申請が来ておりますのが1万9,142件、92.35%という状況になっております。このうち、郵送申請が1万8,939件、オンライン申請が203件ということで、ほとんどが郵送という状況でございます。これは不備があった申請も含んだ数字となっております。それから、給付の状況ですけれども、これも6月8日現在で1万5,755件、3万6,871人分、36億8,710万円の給付を行っております。約76%の給付という状況でございます。以上です。 ○15番(福井康夫君) 特別定額給付金、本市の今の申請状況を報告いただきました。新聞等で全国の状況が出されておりますけども、非常にまだまだ全国の自治体においては手続が進んでないという報告の中で、かなり倉吉市として努力をしておいでだということで理解させていただきました。引き続き全市民に行き届くような手だてというものに努力を続けていただければと思います。ありがとうございます。  次に、市民へのお知らせ等についての取組でございますけども、議員懇談会の機会を通じても指摘をさせていただきました。特別定額給付金の申請について、市報の特別号というものが出されたり、これが特に郵送による全家庭への全戸配布でございましたが、非常に市としては丁寧な取組であったと、効果はあったと思います。しかし、防災行政無線などの活用については、やはりまだまだ工夫がされる余地があるのじゃないかなと感じましたので、その点、お尋ねをしておきたいと思います。特に災害時に対する情報提供マニュアルの見直しというものが必要じゃないかなと思うんですけども、どうなのか、その点をお尋ねします。  それから、事業所、店舗などのいわゆる倒産、休業などの影響の市の対策でございます。事業継続の支援であるとか、需要喚起の支援、検討たくさんあります。これも度々説明していただきましたので、昨日も質問等ありました。答弁は結構です。手元にもいろんな関係機関からの制度の内容、資料、拝見させていただいております。全て理解するのも非常に大変なほどありました。ただ、昨日のやり取りを受けまして、本市独自の取組という点で、プレミアム付観光振興券、取りあえず第一弾として1万2,000枚ということの予定だったでしょうか。足りないじゃないかなと。あるいは、足りないくらい販売していただき、市内の事業所の活性化を手助けしていただきたい、そのように思います、この点。  もう1点は、市内の事業者の支援で、家賃補助家賃補助についてはいろんな制度があるんですけども、市の施設の中でもいろいろ手だてされております。指定管理に係るもの、そして、貸し館業務で委託料を支払っているもの、支払わない、そうした施設に対しての支援がどうあるべきか、それはいろいろ確かにあろうと思います。例えば今回あえてこちらが言いたいのが、市のいろんな施設の中で食彩館と倉吉パークスクエア。周辺が、倉吉未来中心も閉鎖、食彩館の隣の市民広場のふれあい広場の部分も閉鎖、そういう中にあって、施設の中での店舗は経営しておられる。休業要請はしてないから、営業を継続されるのは、それぞれの思いですよというのは、それはいいとは思いますけども、こうした市の施設の賃貸について、やはり軽減できないのかなと思うんです。やむなく県の要綱に沿って申請をするしかないとは思いますけども、その辺り、市としての考え方というのも、もう少し工夫されてもいいでないか。ましてやそうした施設での撤退ということは避けたいなと思うんです。その点で申し上げるわけですけども、そこだけをというわけにならんでしょうけども、そういう気持ちの中での市の施設の家賃に対する軽減措置というのもいかがなものかと思いますが、いかがでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) まず、市民への情報提供の在り方ということでありますけれども、今回、市報の特別号を5月15日に出させていただきました。続いて、6月19日にもまた新しい情報を入れたものを出させていただく予定にさせていただいております。そのほか、防災行政無線なども使って情報提供、周知を図らせていただいているところであります。特別定額給付金などについても、度々放送させていただいて、周知をさせていただいたところであります。今後もいろんなツールを使って情報提供に努力をしていきたいと思っております。マニュアルの見直しが必要ではないかということでありますけれども、防災行政無線による災害情報などの配信については、基準をつくって、24時間で運用できるように実施をしているところでありますけれども、今回のような通常の災害とはまたちょっと違った事態への対応ということもあるわけでありますので、随時こういった基準については、点検をしていきたいと思っているところであります。  それから、いろいろ実施をしている事業の中で、プレミアム付観光振興券がちいと足らんのではないかということでありますけれども、1万2,000枚というのは、倉吉市の人口規模でいけばまずまずの数字ではないかと思っておりますけれども、実施をしてみて、状況を踏まえながら、次の手だてとしてどういう手だてが必要かということはよく考えていきたいと思っております。  それから、家賃の支援として、市の施設についても考えていく必要があるではないかということですが、市の施設だけ特別扱いするのがいいのかということも考えていく必要もあるだろうと思います。それらも含めて、どういった取扱いができるのか、よく検討していきたいと思います。 ○15番(福井康夫君) 振興券等、努力をしていただいて、事業者がもっともっと報われるような形になればと思います。  賃貸については、市だけの施設に優遇をという意味ではなくて、全体の理屈が通るような形で支援もやはり必要なときには手だてをお願いしたいというものでございますので、よろしく理解をしてもらいたいと思います。  最後に、2点だけ申し上げます。今後の台風などの災害時の避難所対策、これも昨日から出おります。コロナ禍にあっては、恐らく避難所のスペースも広げていく必要もありましょうが、やはり避難訓練の実施、これが何よりも大切だと思いますので、今後の実施計画等がありましたら、特にお聞きしておきたいと思います。  それから、最後に、議会と執行部の情報提供の、共有する在り方というものでございます。議会は議会での議論は過去やってきましたけども、まだ実現いたしておりませんが、情報共有や提供にはやはりタブレットの導入が必要ということを検討してまいりました。執行部としても導入に向けた検討、どのような状況なのか、お尋ねをしたいと思います。今回の新型コロナウイルス感染症における、この約5か月、今年の1月から今日まで、情報のやり取り、共有は、やはりいろいろ手だてはあるでしょうけども、タブレットの活用というのをやれば、もう少しお互いがスムーズに、執行部と議会、議員とできるじゃないかなということを痛感いたします。執行部は本当にどこまで検討されておられるのかなということをお聞かせいただきたいと思いますし、ぜひ早期の導入、整備が実現しますようにと思っております。いかがでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 避難訓練についてであります。やはり避難訓練は必要なものだと思っております。特に先般、新しいハザードマップを作ったところでありますので、それの実施運用に当たっての課題等を整理する意味でも、地区ごとにそういった訓練に取り組んでいくことは非常に大事だと思っております。実際、計画をしていたわけでありますが、新型コロナウイルスの関係もあって、研修、訓練等が実施できていないというのが現状でございます。これが落ち着いてくれば、改めて、そういったことを計画して、地区の皆さんとも一緒になって実施していきたいと思っております。  それから、タブレットの導入についてであります。執行部側と議会側との意思疎通というのは当然不可欠なわけであります。そういう意味でも、議員懇談会も月1回は開催をさせていただいているところでありますけれども、タブレット等のツールを使ってできるだけリアルタイムに情報を交換するということは非常に意義のあることではないかと思っております。執行部側としては、部局長以上には1台ずつ、これはパソコン兼用のタブレットですけれども、これを配付しておりまして、部局長の集まる会議等でも使用をしているところでありますけれども、いろんなメリットがあると思います。情報共有だけではなくて、環境面でも意味のあることだと思っております。ただ、やはり使ってこそ意味があるということでありますので、使いやすいソフトの導入とか、使いこなす力をつけていただくということも必要なんだろうと思います。紙とタブレットと両方であれば、二重に手間がかかるということにもなりますので、そういったスキルを身につけていただくことも必要なのかなと思います。議会の中でも議論をしていただければと思っております。以上です。 ○15番(福井康夫君) ありがとうございました。  市長、習うより慣れろということなのかな。こちらも努力したいと思います。導入になればと思いますんで、よろしくお願いいたします。  終わります。 ○議長(伊藤正三君) 次に、同じく会派新政会の9番竺原晶子議員に、市政に対する一般質問を許します。 ○9番(竺原晶子君)(登壇)(拍手) 新政会の竺原晶子です。よろしくお願いします。  発言通告書どおりに進めていきたいと思います。特別定額給付金について、最初に伺います。  5月25日に郵便ポストに投函した方が6月5日に10万円振り込まれていたと言っておられました。特別定額給付金の状況は、福井議員から尋ねられましたのですが、未申請の方への対応とオンライン申請も受けておられたと思いますが、その課題などを少し伺わせていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 竺原議員の御質問でございます。  特別定額給付金について、未申請者への対応についてということでありますけれども、本当に多くの皆さんから申請をいただいて、先ほど福井議員にもお答えしましたように、現在、約92%の申請状況になっております。中には、やはり不備のあるケースもありまして、本人確認書類の写しの添付がない方とか、口座確認書類の写しの添付がない方とか、申請書の住所と本人確認書類の住所が違っているものとか、幾つか不備なものもあったわけでありますけれども、できるだけ電話等で補正をして、必要な書類については郵送で送り返したりしながら、処理の手続を進めさせていただいているところであります。申込みができていない人への対応ということでありますが、申請書は届いているけれども、記載方法が分からないというような方については、西玄関に臨時相談窓口を設けておりますので、そちらにおいでいただいて、相談していただきたいということを周知していきたいと思っております。一方で、何かしらの理由で先方に届かず、市役所に戻ってきている申請書もありますので、そういうケースについては、申請書が届いていないという方があれば、市役所の特別定額給付金支給実施本部に御連絡をいただきたいと思っております。また、先ほど申し上げたように、不備のある方については、できるだけ丁寧に対応させていただいて、できるだけ速やかに申請、給付が行われるように努力していきたいと思っております。  それから、オンライン申請の状況ということでありますけれども、先ほどもお答えしましたように、本市の場合は203件ということで非常に件数が少なかったということもあって、大きな混乱はなかったんではないかなと思っております。重複申請が若干あったぐらいのところではないかなと思っているところでございます。以上でございます。 ○9番(竺原晶子君) まだ申請されていない方については、アクションがあって、問合せがあった方には御案内したりということなんですけども、全く連絡がない方とか、そういう方はこちらからアクションしてあげる、市から連絡を取ったりというのは何かされる御予定で、漏れがないようにしっかりしていただけるということで理解してよろしいのでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 改めて申請書を送らせていただくとか、御案内を電話で連絡させていただくとか、何らかの形でこちらからアクションを起こさせていただきたいと思っております。 ○9番(竺原晶子君) 文字が小さくてとか、漢字の意味がよく分からないという方も実は伺ったりしておりまして、申請ができていない方もあるかもしれないということもあるので、もしも申請がまだできてない方があった場合には、出向いていただくとか、何らかの接触をしていただいて、確認をしていただけたらなと思います。  2つ目の地方創生臨時交付金についてということで、3つの事業について伺います。  教育活動支援事業は、経済的理由により修学が困難な鳥取短期大学、鳥取看護大学の学生への支援給付金を大学等に交付する事業ですが、説明会のときにはまだはっきりしてなかったようなんですけども、修学が困難という基準は決まって、もう募集が進んでいるのか、よく協議されて、不公平がないようにということを願っております。また、窓口が大学であると、倉吉市の事業であることが見えなくなってしまっているのではないかと思います。倉吉市は、若者を応援しているということがきちんと伝わるような工夫はされていますでしょうか、お答えをお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 地方創生臨時交付金事業の中で、鳥取短期大学、鳥取看護大学への支援ということで行っている教育活動支援事業についての御質問でございます。  基準が不公平にならないようにということ、それから、倉吉市ということが分かりにくいではないかということでありますけれども、この事業は、市内の短期大学・大学における新型コロナウイルス感染症の拡大防止に関する取組を支援するとともに、経済的理由による修学が困難な学生への支援を目的に大学等に対して交付するものでございます。内容としては、2通りというか、一つは大学等に対する支援ということで、スクールバスの乗車人数を減らして、感染リスクの低減の図るためにバスの増便に係る経費を補助するというもの、それから、大学寮生が実家等から戻ってきたときに学生寮での感染拡大防止のために市内の宿泊施設に一時的に隔離をするための宿泊経費を補助する、こういう大学等への支援というものと、経済的理由によって修学が困難となった学生への支援をするということで、1人当たり3万円から10万円を支給する、この経費を補助すると、これも支援先は大学等ということにしております。国でも、「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』とか、高等教育の修学支援新制度があるわけでありますけれども、これに当てはまらない学生も多いということから、こういった支援を考えたものであります。大学では、やはり不公平にならないようにという観点から、担当教員が学生に寄り添いながらアルバイト収入が減少している状況や家庭環境の状況などの生活実態を聴き取り、奨学金制度等も併せながら、本人にとって必要な支援をきめ細かく行っており、給付に当たっては、大学内の奨学生委員会、これは学長さんとか、学部長さんと教務部長、入試広報部長などによって構成される委員会のようでありますけれども、これで決定することとされておりますので、不公平な取扱いにはならないような工夫がされているものと考えております。  それから、倉吉市の支援というのが分かりにくいではないかということでありますけれども、学生にとって一番必要な支援というものを考えたときに、学生の生活実態を把握されて、学生に寄り添いながら学生を支援されている大学を補助金で支援することが最も効率的であると判断をしたものであります。倉吉市の支援であるということが伝わる工夫については、大学ともよく御相談をしていきたいと思っております。以上です。 ○9番(竺原晶子君) この事業が悪いわけではなく、ぜひ支援していただけたらと思うんですけど、募集要項とかに一文、倉吉市の事業を使っているとか、書いていただけたらなと思って。どうしても、新聞で北栄町の記事がぼんと出ておりました。町出身者で町外で暮らす大学生、大学院生、4学年以上の高専生らに1人10万円、鳥取大学、鳥取短期大学、米子工業高等専門学校などに通う自宅通学生にも1人5万円を支給する。対象は300人と掲載されてたんですけど、ストレートで分かりやすいというか、見えやすいというか、新聞に載ったということもあるんですけど、倉吉市もやっているというところが分かりにくいところをもっとPR、アピールしてやっていただけたらなと思うところです。  では、経営持続化支援事業についてなんですけども、前年同月比でということを文書やテレビでよく聞くんですけど、この1年以内に開店した事業主は前年同月比がないわけなんです。そういう方にも緩和措置ということで支援がある旨の話は伺っているんですけども、緩和措置があるということを、この1年以内に開店された事業主の方たちは御存じなのかな、ちゃんと全てにうちも申請したら対象になるんだということが伝わっているのかなというのをちょっと心配しているところですが、いかがでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 1年未満の事業主の方に自分のところも対象になっているんだよということが伝わるようにということについては、しっかり周知を図っていきたいと思っております。これまでも申し上げましたように、市で把握をしている事業対象者、セーフティーネット保証の認定を受けた事業者にはダイレクトメールで個別に案内をすることにしておりますし、市のホームページとか、市報、あるいは報道機関への情報提供、倉吉商工会議所の倉吉商工会議所だよりへの折り込み、それから、金融機関の窓口へのチラシの配架などの手段を使ってPRをしていく予定にしておるところであります。今後さらに、商店街や商業団体などとも御相談しながら、どういう手法が考えられるか、できるだけ幅広い手段を通じて周知徹底を図っていきたいと思っております。以上です。 ○9番(竺原晶子君) やっぱり小さな事業主さんになるのか、セーフティーネット保証にも倉吉商工会議所にも入ってないという事業主さんもいらっしゃるようなんです。ぜひ情報がちゃんと伝わるようにということでお願いしたいなと思います。  観光誘客促進支援事業、プレミアム商品券とかいうことで、議員さんたちもいろいろ質問されていましたが、これは宿泊施設等の観光関連施設を支援することを目的とした事業であるということで、過去に発行されてきたプレミアム商品券とはちょっと種類が違うのかなと私は受け取っているんです。ということは、対象となる店舗が違うのではないか。これまでは、日常生活、スーパーであったりとか、そういうところで使えるということで、皆さん購入を積極的にされてたと思うんですけども、今回は観光関連施設ということで、対象となる施設、登録できる取扱店の参加資格はどういうものなのかなとか、これまでちょっと議員さんも聞かれましたけども、取りあえずいつ頃、どのようにプレミアム商品券の情報を知ることができるのかということももう一度伺いたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) おっしゃるように、今回のプレミアム商品券というか、観光振興券については、飲食、土産、観光体験施設等が対象になります。従来の小売を中心とした消費喚起の振興券とちょっと違う内容になっておりますので、そういう意味での周知を図っていく必要があるのかなと思っております。混乱が生じないように、また、多くの人に御利用いただく必要もありますので、事業の詳細が決まり次第、市報やホームページ、新聞折り込み等を活用しながら、この事業の目的、内容をしっかり周知していきたいと思っておりますし、販売所もできるだけ幅広くできるようにしていきたいと思っているところであります。詳細を詰めて、しっかりと対応していきたいと思っておりますし、6月19日の市報の特別号でもしっかり周知をしていきたいと思っております。以上です。 ○9番(竺原晶子君) よろしくお願いします。まず、登録できる店舗の方が、うちはぜひ登録しなければと動いていただくということも大事だと思いますので、早め早めにお知らせいただいてということを思います。  5月29日の臨時会で可決されて、さっきも言っていただきましたが、実は6月2日の議案説明会のときにも、市報の臨時号を出す御予定ありますかって伺ったときには、あまりよいお返事を聞いていなかったので、今回伺う予定にしてたんですが、19日に出していただくということですが、私は19日では遅いと思うんです。市民による申請、申込みタイプの支援の情報は、一日でも早くお知らせしていただきたいと思ってます。  経営持続化支援事業の一つであるみらい飯は、もう既にスタートしてます。19日の市報特別号にもし載っていたとしても、もう応募期間、残り10日ほどしかないというようなことに今読み取れています。ネットの紹介は、市のホームページには6月2日頃にたしか載ってたかなと思うんですけども、昨日見ましたら、新着情報5件の中にはもう載ってなくって、新着情報一覧を見るというところをクリックして、次のページに行って見るというようなことになります。これまでにLINEやフェイスブックなどでの紹介もありましたけども、いずれも倉吉商工会議所のトップページに行って、多くの情報の中で、みらい飯、みらい飯と思って探してやっと該当ページに行くというような展開になってて、ちょっと探しにくいなと思うところです。本来は、トップページにリンクを貼るのがマナーなんでしょうけども、補助事業ということもありますので、倉吉商工会議所に了解いただいて、直リンクというか、直接みらい飯のページに飛ぶように貼り替えていただけないのでしょうかということも思っています。  そして、倉吉市と倉吉商工会議所のみらい飯の概要紹介のページには、倉吉市の補助事業であるということは記載されていないです。ということで、やはり先ほどの短大の学生の支援のところでも言ったように、倉吉市は一体何をしているんだと言われるゆえんだと思うんです。やはりちゃんと市の事業でいろんなことが動いているということは市民の皆さんに理解していただくというのはとても大事なので、要綱のどこかに一文、本事業は倉吉市外食産業等応援前払い促進事業、長いですね、補助金を活用していますなどと明記していただくということもやはり大事なのかなと思っております。ということで、いかがでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) みらい飯も市の補助金、100万円の補助をさせていただいておるわけでありますけれども、これは全国的な商工会議所の取組の事業です。アクセスしにくいというお話もありましたので、ちょっと工夫をしてみたいと思っておりますけれども、市の支援事業だというのが分かりにくいということも、少し市の事業のPRの仕方というものもよく考えていきたいと思いますし、それから、印刷物が少し遅いということについては、どうしても原稿を作ったり、印刷をしたりで、やっぱり少々時間がかかるということは御理解をいただきたいと思います。できるだけ努力したいと思っております。以上です。 ○9番(竺原晶子君) よろしくお願いします。  通告の3つ目、小中学校のオンライン授業の課題についてということで、お話しします。  さきに、昨日も質問された議員さんたちもありまして、すみません、ちょっとまた耳慣れないことを言ってしまうかと思いますが、実は5月11日に、ユーチューブでライブ配信された文部科学省主催の、学校の情報環境整備に関する説明会というのがありましたが、私、なぜかライブ配信を見ていたんです。教育委員会の皆さん、見ていただいたでしょうか。昨日ちょっと確認しましたら、視聴はもう10万4,000回されているということで、この中で、学校や地域によって教育格差ができているということを言っておられました。使えるものは何でも使って、家庭のパソコン、家族のスマホ、できることから、できる人から。一律にやる必要はないんだ。既存のルールにとらわれず、臨機応変に。ルールを守ることは目的ではないと。何でも取り組んでみる。現場の教職員の取組を潰さないというようなことがスライドに上がって、文字としても出てたんです。4月21日にICT教育を進めるように文部科学省から各自治体に通知が来てたと思いますが、それがほとんど進められていなかったということで危機感を持たれて、ライブ配信説明会をされたものだとも聞いています。ということで、ICT活用という点で、先に1点伺います。  eラーニング教材、すららというものが県のホームページにも載っておりまして、この案内を市内の小学校でもされていたように伺いましたが、その案内は全小・中学校でされたのでしょうかというようなことをちょっと伺いたいなと思います。案内状況です。 ○教育長(小椋博幸君) 竺原議員の御質問にお答えを申し上げます。  eラーニング教材すららについて、どのように配布したかという御質問ですが、先ほどおっしゃいました5月11日の文部科学省のライブ配信は私は見ていません。ただ、もし文部科学省の方々がルールを守ることが目的ではないとか、現場の教職員の取組を潰さないとおっしゃっておられるんであれば、これは多分、都会で2か月も3か月も休校状態が続いている、そのことについておっしゃっているんではないかと臆測をします。それで、あわせて、学校や地域によって教育格差ができているというのも、その休校の状況のことを言っておられるんではないかなと思ったんですけど、議員がおっしゃいました、すららですけど、このeラーニング教材のすららが注目されているのは、3月18日からだったと思いますけども、本来は有料で使うものが業者さんといいますか、会社の意向で無料で使えるように、新型コロナウイルスの状況によって、最終的には小刻みに延ばされていって、5月末までが無料で使えたということがあるので、多分すららに注目が行っているのではないかなと思います。市内の学校で、このすららについて、使えるIDを配布したのは、半分、9校です。それで、あわせて、ちょっとお伝えしときたいと思いますが、まずは、すららって何でしょうかということもちょっとだけ説明をさせていただきたいと思います。これは、オンラインで子どもたちは家にいながら、画面を見ながら、画面に登場するキャラクターと対話ができながら勉強ができるというソフトでして、実は、これと似たようなソフトは、倉吉市の場合には、eライブラリアドバンスというソフトを既に導入をしています。ですから、すららに限定することはないという判断を多分学校もしたんではないかと思います。それで、休校に入るまでには、今手元に持っているのは、市内の小学校の保護者向けの通知ですが、QRコードを一覧にして、その時点で分かる使えるものは全て網羅して家庭に御案内をしています。すららであるとか、先ほど申し上げた本市のeライブラリアドバンス、それからNHKの番組、もちろん文部科学省のホームページも案内しております。そういう状況でございました。 ○9番(竺原晶子君) eライブラリアドバンスというのは家庭でできるんですか、学校内だけでなくて、家庭でID配付されてたりして、自ら取り組めるというようなことで。はい、ありがとうございます。  県教委のホームページには保護者案内用のチラシみたいな感じで説明まで準備されていたように思います。そういうものを取り組むかどうかは家庭に任せて、情報提供はぜひ積極的にしていただきたい、県教委からの情報が家庭との間で止まってしまうということは非常に残念なことだなと思ってましたので、よろしくお願いいたします。  倉吉市の小・中学校のオンライン授業の現状、課題について、昨日、藤井議員への答弁もありましたけども、心配として上げられた内容以外に、何か現状と課題と思われるものがあればお知らせいただきたい。昨日話していただいた中で、ほぼ話されていたということでしたらよろしいですが、いかがでしょうか。 ○教育長(小椋博幸君) 続いての御質問でございます。  最初に、本市が導入しているeライブラリアドバンスも含めて、教材のことですけれども、教材を選定するときに、いろんな視点でこの教材にしようということになるんだと思いますが、その一つに、学校の教員であるとか、あるいは保護者の方がその子がどこまで勉強できたのか、あるいは何分ぐらいそれについてできたのかが把握できる仕組みでないと、みんな子どもたちに任せるということはできませんので、そういう意味で、議員の御紹介のあった、すららもそれはできるようになっておりますし、本市が導入しているeライブラリアドバンスもできるようになっています。  それから、続いての御質問の導入に当たっての心配事に付け加えがあればということですけれども、昨日、藤井議員の御質問にもお答えしたとおりなんですけれども、やはり低学年のお子さんのおられる保護者の方に不安が多いということ、もし、本当に持ち帰らせるということになれば、どの学年も一斉にということでなく、あるいは、持って帰らせる日にちを指定するというようなことも要るのではないかと思いますし、市で負担をしないといけないようになる通信料のことをどうするかとか、壊れることも想定されますので、修繕のためにどんなふうに考えていけばいいかというようなことをやはり気になっています。昨日も申し上げましたんですけど、そうはいっても、本当に次に長期の休業になるということはないことはないと思いますので、そのための準備を今のうちに、県の協力もいただきながら進めてまいりたいと思っています。 ○9番(竺原晶子君) 低学年が不安ということ、実は私、低学年は使わなくていいと思ってます。  オンライン授業の熊本市モデルって御存じでしょうか。熊本市は4月3日にオンライン授業の実施を決めて、15日には市内小学校の3年生以上の児童と中学生を対象にインターネット回線で学校と家庭をつないだオンライン授業をスタートさせています。僅か2週間で実施した理由は、一つは、2018年に3人に1台という目標を掲げて導入を始めたこと、公衆回線からインターネットに直接アクセスできるセルラーモデルタイプのタブレット端末の導入を決めて、この4月には達成してたということなんです。それが実現できたのは、2016年4月の熊本地震が契機になったということです。震災復興を担う人材を育成するために、これからの時代に必要な教育を実施するとともに、たとえ災害が起きても、インフルエンザで学校閉鎖になっても、教育ができる環境を整えるべきだと、市として考えたとのことです。セルラーモデルにしたのも、熊本地震からの復興需要の中、学校内へのWi−Fi環境を整備する工事の手配が難しかったというのが一番の理由らしいんですが、校内の工事が必要ない上、学校外での学習で使えるというメリットもあったということです。そして、もう一つの理由は、管理職を含めて、全教員に対して、相当やってきたと言われる研修ということなんです。教員がICT教育とその目的について理解を深めていたこと、教員の端末の使用状況をデータ分析し、あまり活用していない教員に対しては、熊本市教育センターの職員が現場に足を運んで状況を把握した上でよりよい授業にするための活用法など、アドバイスしたというほど、かなり本気の3年間だったようです。本市は既にWi−Fi用のタブレットを導入すると決まっているのかなと私は勝手に思っているんですけども、そうであれば、まず、先生方も活用していただくということに慣れていただかなければならないので、3年後、全教職員がそのICT教育の目的について理解を深め、授業改善に主眼を置いて実施される状況になったときに、セルラーモデルを検討することができるかなと期待しています。  しかし、実は教育ネットワークのTorikyo−NETです。現在、Zoomも使えないと聞いていますが、そのTorikyo−NETの現状は御存じでしょうか。 ○教育長(小椋博幸君) Torikyo−NETの、Zoomというのはオンライン会議ソフトですけども、Zoomのことについてのお尋ねでございます。
     鳥取県からいただいている連絡によりますと、Zoomは世界中でセキュリティー上の脅威があると。アカウントの大量流出でありますとか、私、知りませんでしたが、Zoom爆弾と呼ばれるんですけど、関係ない人がその会議に入ってきて、会議を妨害するというようなことが確認されているために使用はできないと聞いています。その代わりに、Meetというオンライン会議のソフトがあるんですけど、これは使えるようになっていますので、こういうことも検討の中に入れながら考えていきたいと思っています。 ○9番(竺原晶子君) Zoomもいろんな指摘を受けて、どんどん改善されていて、パスワードを設けてとか、いろいろ工夫はされているようですが、他県を見ると、Classroomとかということも、そういうシステムを使っている学校もあるようですので、現状、うまくオンライン授業とか、学校と外部をつないで授業をする、家庭をつなぐということはちょっと難しいように受け取っています。実は、これ、聞いたところによると、3年前に県のセキュリティーの関係で、学校ネットワークも同じようにかなり厳しいセキュリティーがかけられているように伺っています。セキュリティーを守ることが目的化してしまって、本来の目的であったICT活用ができなくなっていることになるのかなと思うので、いかがなものかなと思ってまして、その辺はすごく研究していただかなければならないことになるんでしょうけども、私、市としてもTorikyo−NETの改善を県に要望なのか、どこに、これは教育委員会に要望なんでしょうか。県の情報政策課なんでしょうか、やはり機器整備と通信の環境というのは両輪で進んでいかないといけないと思うので、そういう要望も早めにしていただけたらと思うんです。オンライン授業に対応できる教育ネットワークへの改善ということで、ぜひ要望等をしていただけたらと思うんですが、いかがでしょうか。 ○教育長(小椋博幸君) オンライン授業が順調に進むためのネットワークということの御質問だと思います。議員のおっしゃることはとてもよく分かりまして、私も賛同する部分はあるんですが、ただ、Torikyo−NETの回線は鳥取県の教育委員会ではありませんで、県庁の情報政策課というところが管理をなさっておられますので、現状は鳥取県のルールで動いているものですから、この中で使えるものを探しながら、昨日も申し上げましたけど、実験といいますか、実際に準備を始めたい、県とも今もうやり取りを始めていますので、どうしたらどう使えるか、費用の負担のことも含めて研究してまいりたいと思います。  それから、先ほど御紹介いただいた熊本市の例は、これも併せて勉強させていただきたいと思います。 ○9番(竺原晶子君) ありがとうございます。鳥取県という自然豊かな都会と離れたところであるからこそ、インターネット環境ってすごく重要だと思いますし、そういうインターネット活用能力というのもとても大事になってくると思いますので、ぜひ進めていっていただきたいなと思います。  最後に、ウィズコロナと言われる時代になってくると言われてますが、小・中学校のICT活用について、教育長の思いがもう少し語っていただける部分がありましたら、少しお願いできればと思います。 ○教育長(小椋博幸君) 続いて、新型コロナウイルスがあることが前提で、どうICTの教育を進めていくかという趣旨の御質問と捉えさせていただきたいと思います。  今、文部科学省が示しているのは、もし再び休校のような状況になった場合に、御家庭の通信環境やインターネットの環境がばらばらでありますので、御家庭で通信環境が使える場合とそうでない場合の2通りに、こういうふうに使っていきましょうというものが示されています。そこの中で、一番最初に文部科学省がお示しをしておられるのは、教科書の内容の半分ぐらいが自らの力で何とか習得ができるようなところを目指そうと。そのために、インターネット環境がある場合には、先ほどのeラーニング教材なんかも使えますよと。そうじゃない場合には、例えばNHKの教育テレビだとか、学校が配付している学習プリントを使いましょうというようなことが示されているのが現状です。議員もおっしゃいましたですけど、新型コロナウイルスのことは置いといても、学校の中でICTを活用する授業というのは当然進めていかなければならないと思いますので、今々、新型コロナウイルスのことも考えてどう使うかということも必要でありますし、それから、先ほど議員がおっしゃいました教員の研修です。どう使いこなして授業に日々生かしていくのか、むしろこっちが今は大事なのかなと思っています。GIGAスクール事業によって1人1台のタブレットが入るようになれば、当然授業は変わらなければいけないと思っていますので、そこは教員の研修も含めて努力をしていきたいと思っています。 ○9番(竺原晶子君) ありがとうございます。教員の皆さんにも1人1台になるということを聞いてますので、先生方はぜひ活用していただいて、子どもたちによい環境をと思ってます。  最後に、グリーンスコーレせきがねについて伺おうと思った、予定にしておったんですけど、福井議員が経緯とか、いろいろ伺っておられました。私としては、実は、新聞記事を御覧になった市民の方から、違約金放棄なんかとか、売却金は市に配当はなくなるんかとか、何か新聞記事だけではよく分からなかったという部分があったみたいです。それから、売るとしても、この御時世、売れるのかとかいうようなことも言っておられました。重複するところもあると思いますけども、売れた場合とか、売れなかった場合の同施設の今後について、どのようなパターンを想定していらっしゃるのか、ちょっと分かりやすくお話しいただけたらと思うのですが、お願いできますでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) グリーンスコーレせきがねについて、特にこの御時世売れるのかという御心配はよく分かります。こういう新型コロナウイルスの影響で、なおかつ宿泊、観光関連の業種ということでありますので、非常に厳しい環境にあるわけで、であるからこそ、今回経営が破綻したということにもなるわけであります。ただ、先ほども福井議員にも申し上げましたように、民事再生計画の取りまとめを9月11日までにしなければいけないというタイムリミットがある関係上、今資金の調達をしないといけないという、そういう関係上、この日程で進めざるを得ないということがあるわけであります。そういう意味で、できるだけ事業者が応募していただくことを願いたいと思っております。応募がなかった場合にどうなるかということについては、別途協議ということになるわけでありますけれども、この場合に、考える想定としては、さらに条件を緩和して、再度施設売却に向かうという場合と、あるいは、無価値という評価を受けて市に返還されるといったようなケースが考えられるんではないかなと思っております。ただ、これは、これからの実際に応募がなかった場合の当事者、監督委員、裁判所も含めた中での協議ということになってくるだろうと思います。我々としては、ぜひ応募事業者が出てくることを強く望みたいと思ってますし、どうしても万が一なかった場合には、改めて議会の皆さんと御相談したいと思っているところでございます。以上です。 ○9番(竺原晶子君) 分かりました。今そういう状況なので、様子を見て、そのときに売れなかった、返還されたときに、またその施設をどううまく活用していこうということはまた一緒に考えていかなければいけないということです。ぜひいい方向に進んでいったらいいなと願ってます。  以上で質問を終わります。 ○議長(伊藤正三君) 暫時休憩いたします。                   午前11時28分 休憩                   午後 1時00分 再開 ○議長(伊藤正三君) 再開いたします。  次に、同じく会派新政会の14番坂井徹議員に、市政に対する一般質問を許します。 ○14番(坂井 徹君)(登壇)(拍手) 新政会の坂井徹です。  質問は1点、新型コロナウイルス関連で大変厳しい状況だからこそ、アフターコロナを視野に入れながら、今回は特に成徳地区、明倫地区を中心とした打吹地区の観光と住環境の共生との観点から質問させてもらいます。  コロナ、コロナで明け暮れて、移動自粛をはじめ、各種要請にも応え、新しい生活様式に順応する真面目な国民、市民のおかげで、爆発的なコロナの流行は抑えられてはいるものの、一方では、リーマンショック以上に経済界における大変厳しい現実があります。終息の見えない中でもがき続ける国民、市民に対し、安心と一筋の明るい展望を提示していかなければならない行政の役割は今後大変大きいものがありますが、執行部のスピード感を持った、それを大切にした新型コロナウイルス対応として、特に5月29日の臨時議会において、約3億8,000万円の一般会計補正予算を提案し、アフターコロナを視野に入れて、特に商工観光関連予算として、様々な事業化を推進していこうという動きに対し、私も心より賛意を表したいと思います。  さて、今、あらゆる業態においていかにしてコロナ禍から回復していくべきかが問われておりますが、現実はまさに自分のことで精いっぱいといったところであり、こんな環境だからこそ、行政の役割が一層重要視されると思います。私の今回の質問は、1点、それは市の観光産業に大きなウエートを占めている打吹地区を中心とした観光と、そこに暮らす住民の住環境がうまく共生したまちづくりについて、特にこの4月に策定された第2期中心市街地活性化基本計画をベースに質問させていただきます。  観光客で人があふれ、町なかのにぎやかさを創出していくことと並行して、高齢化社会に順応した住み心地よく、住民にも参画意識を持っていただくためのまちづくりこそ、今後目指すべき方向性であると私は考えますが、その意味においても、平成27年の第1期に続き、今回の第2期倉吉市中心市街地活性化基本計画は非常に出来栄えもよく、私もぜひ計画どおりに具体的政策へと結びつけ、実践していただきたいと願っております。  それでは、1項目ずつ追って質問いたします。  まず、観光と住環境の共生との視点から具体的に質問いたしますので、お答え願います。  それは、一つには、打吹地区住民の方々が自らの地域に対していろんな意識を持っていらっしゃると思いますが、どういう意識で打吹地区を眺めておられると思われますか、市長の受け止め方を最初にお伺いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 坂井徹議員の御質問にお答えをいたします。  打吹地区住民の当該地域に対する意識をどう捉えているかということについてでございます。  伝建地区内においては、地域住民の皆さんが公園内の花壇の維持管理をしていただいたり、河川内のごみ拾いといった清掃活動をしていただくなど、おもてなしに御尽力もいただいているところであります。市民意識調査で見られた成徳、明倫地区の住民の皆様の状況として、ボランティアなどの社会貢献活動への積極性、地元への満足度の高さ及び愛着心の高さなども確認されております。また、第2期倉吉市中心市街地活性化基本計画を策定するため、令和元年11月に市民の皆さんを対象に実施をした中心市街地に関するアンケートによると、打吹地区を中心にした中心市街地の印象として、治安がよい、住んでみたいという満足が見える一方で、娯楽施設の充実や公共交通機関の利便性、働く場所などへの不満が多い結果も見られております。プラス・マイナスあるだろうと思いますけれども、地域の皆さんの地元への誇りと愛着心の高さと、そういう一方で、高齢化が進む中での活力などへの少し不満というか、そういうものもあるのではないかなという認識をしているところでございます。以上です。 ○14番(坂井 徹君) 今、印象をお述べになりましたけれども、私自身も市長と同じような印象を持っております。ただ、特に治安のよさなどは、これはここのような地方都市では特段特筆すべきことでもありませんし、当然といえば当然だと思いますが、その中で大切なのは、約7割の住民が公共交通機関の充実、利便性を特に求めている。それから、観光面においては、その環境づくりの必要性があると感じておられる住民が多いというような受け止め方を私はしております。この点については、後の質問にも大きく関連しておりますので、その都度申し上げますが、やはり公共交通と観光施策に対する住民のいろんな思いというのは行政として当然重く受け止めていってほしいと思います。  では、次の質問ですけれども、令和2年度の倉吉商工会議所を中心とした経済界からのいろんな提言、要望が多く出されております。その内容につき、市長としてそれをどう捉えていらっしゃるのか、伺ってみたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 倉吉商工会議所から今年の1月に要望をいただいています。非常に広範囲にわたって要望をいただいております。一つ一つお答えはいたしませんけれども、非常に重要な視点をたくさんいただいておりますので、真摯に受け止めて、市政に反映していきたいと思っているところであります。特に観光分野等についても、たくさん提言をいただいておりますので、これらについて、今後予算化などに当たって十分検討しながら、必要な対策を講じていく、その参考にしていきたいと思っているところでございます。一つ一つ、もし御質問いただければお答えをしていきたいと思っております。以上です。 ○14番(坂井 徹君) 今一つ一つということなんで、例えば本当にたくさんの要望事項が、提言が上がってきておりますが、私はすぐにも取り組めるんじゃないかと思うことも中には多く含まれているように感じます。一例を挙げますと、例えば道路案内標識や観光案内を充実させること、そのことによって、観光客の回遊を促し、滞在時間を延長させる手だてを充実させていこうという、この取組、これはすぐにもできるはずです。以前にも申し上げましたが、例えば各ポイントごとに次の観光スポットの見どころとそこまでの所要時間を表示したような案内板、あるいは、それに行き着くまでの矢印だとか看板、こういったことは本当にやろうと思えばすぐやれるんじゃないかと思いますが、どうでしょうか、そういうことについてはすぐ取り組んでいただけますか。 ○市長(石田耕太郎君) 観光客に分かりやすい道路案内板や観光案内板の拡充整備という要望もいただいております。これについては、令和元年度末時点における情報を掲載するものへと観光案内板の改修をさせていただきましたし、外国人観光客に向けた多言語のパンフレットの作成もさせていただいたところであります。先ほど時間、距離を表示したような観光案内板、道路標識、道路案内板等の整備もできるではないかという御提言もいただきました。そういうものも含めて、引き続き重要な課題として検討していきたいと思っております。以上です。 ○14番(坂井 徹君) いずれにしても、できることはスピード感を持ってとにかくやっていただきたいということであります。  次に、市の観光産業は、従来から伝建群中心の取組が多かったわけですけれども、やはりその充実のみでは観光客の入り込み、これもある意味は頭打ちとも見てとれる中で、今以上に倉吉市の独自性を創出するためには、市長はこれに何を付加していけばいいと、何が有効とお考えでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 伝建地区以外に何を付加していけばいいかということでありますけれども、伝建地区自体は、倉吉市にとって、やはり非常に重要な財産だと思います。それに今までからも、レトロ&クールということで、ポップカルチャーなどを組み合わせた取組もさせていただきましたけれども、やはりこれからの倉吉市にとって非常に重要なのは、県立美術館というものが非常に重要な役割を果たしてくるんだろうと思います。さらには、この伝建地区だけではなくて、既に伝建地区の西側には円形劇場くらよしフィギュアミュージアムもできているわけであります。さらに、その西には小川邸も整備が進んでいるところであります。こういう少し面的な広がりを持った形で、様々な資源を組み合わせていく取組というものがこれからさらに必要になってくるのではないかなと思っております。視野を少し大きく取りながら、多くの観光客の皆さんのニーズに応えるような地域づくりを進めていくということが大切になってるんではないかと考えているところでございます。以上です。 ○14番(坂井 徹君) 確かに幅広く、いろんな見方をして、考えていかなきゃ駄目だと私も思いますけれども、私も市長がおっしゃるお話には大賛成ですが、今回発表された第2期の中心市街地活性化基本計画、ここに持ってきましたけれども、これの31ページに、特に中心市街地の基本テーマとして、レトロとクールの融合により新たな活気とにぎわいのあふれるまちをつくると表明し、訪問者がゆっくり回遊し、楽しめる環境を整備することを力強くうたっておられます。この方針は、絶えず念頭に置かれて施策展開をしていくんだと、市長、その決意はお持ちだと思うんですが、そういう決意はしっかりお持ちだという理解でよろしいですか。 ○市長(石田耕太郎君) 第2期倉吉市中心市街地活性化基本計画の31ページの基本的方向性についての御質問であります。  第2期中心市街地の基本テーマは、みんなで進める復興と福高、地震の復興と福を高める福高という字を書いておりますけれども、その中で、レトロとクールの融合により新たな活気とにぎわいのあふれるまちというものを基本テーマとして位置づけをしておるところであります。倉吉市の固有の歴史、文化とフィギュア、デジタルコンテンツといった新たな資源を融合し、中部地域の玄関口という地域特性も生かしながら、地域のやる気と創意工夫の下で、個性豊かな商業活動や新たな起業を促進していくということが重要なんではないかなと思っております。やはりこの基本テーマというのを中心市街地活性化の重要な柱として、これに向かって取組を進めていきたいと考えているところでございます。以上です。 ○14番(坂井 徹君) 今の強い決意をずっと引き続きお持ちになって施策展開をしていただけたらと思います。  では、次に、特にお伺いしたいのは、アフターコロナ、コロナ後の元気なまちづくりにつき、質問いたします。  6月3日の日本海新聞、当然目を通されたことと思いますけれども、市や倉吉銀座商店街振興組合、倉吉異業種交流プラザ、NPO法人未来等、官民協働でにぎわいのまちづくりに取り組んでいくことが大きく報道されておりました。コロナ後のV字回復ロードマップの動き、これは重要かつ大変よい動きであり、官民連携の上、今後しっかり進めていただきたいと思います。そして、この10月には銀座商店街「福高祭」や倉吉ばえん祭、あるいは秋の桜ずもう、そして、来年2月にはひなビタ♪応援団「誕生祭」やスタンプラリー、3月には「ひなビタ♪」集客イベント等も予定されておりますけれども、大事なのは、地元中心のイベントと併せて、県外客をどう巻き込んでいくかが問われていますが、市としても、そこにこそ、私は投資を惜しまないでいただきたいと思います。今や世界的フィギュアメーカーでありながら、我がまちに大きな夢を運んできてもらっておりますグッドスマイルカンパニーの生産工場がたたずむ我が倉吉市です。その優位性というものを最大限に活用し、協力を得ながら、ポップカルチャーを生かしたまちづくりをいかにしてつくり上げるかが、私は今後の大きな鍵になると思います。我が倉吉市のポップカルチャーの動きは、交流人口増にとどまらず、関係人口の増加や移住から定住への増と進展しつつあることは市長も御案内のとおりだと思います。地元経済界もさらにこの動きを発展させ、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムを中心として、フィギュアのまち倉吉を目指して、各店舗にフィギュアを設置するなど、自ら汗をかきながら、これまでにない発想も生まれてきております。行政としても、ポップカルチャーの活動に対しては、資金面をはじめとして、幅広い支援も視野に入れるべきと考えますが、市長のお考えをお伺いします。 ○市長(石田耕太郎君) ポップカルチャーの活用というのは、倉吉市にとって非常に重要な財産だと思います。グッドスマイルカンパニーの進出以来、本当に大きな、観光あるいは地域産業の活性化の柱になってきております。鳥取県中部地震の復興の際にも大きな力になっていただいたと思っております。そういう意味で、倉吉市の財産として、これからも生かしていきたいと思っているところであります。先般の補正予算でも、このポップカルチャーを活用した取組というものをV字回復の取組の一つとして、柱として位置づけて、予算化もさせていただいたところであります。今後も中心市街地活性化の中で、一つの柱としてしっかりと取組を進めていきたいと考えているところでございます。以上です。 ○14番(坂井 徹君) 前回の補正で1,200万円ばかりの補正、本当に感謝しておりますけれども、やっぱり引き続いて、そういった視点で予算化をお願いしたいと思います。  では、次に、回遊性を高めて滞在時間を延ばす方策として、何が不足し、何を充実させていくべきとお考えか、お伺いします。 ○市長(石田耕太郎君) 回遊性を伸ばしていくためには何が必要かということでありますけれども、回遊性を高めるには、まずはやはりモデル的な観光周遊ルートの構築を図っていくということが必要ではないかと思っております。現在、伝建群を中心とした観光周遊マップを作成しておりますけれども、先ほどもちょっと申し上げたように、伝建群を中心にしながらも、もっと広範囲にわたるような周遊ルートというものをつくっていくことが必要ではないかなと思っております。今後、倉吉観光マイス協会のほか、関係機関と協議を行って、マップや案内看板の作成、適正配置などに努力をしていきたいと思っております。また、倉吉観光マイス協会や観光施設のほか、地域住民の皆様とも協力をしながら、観光客のおもてなしを行うことで、滞在時間の確保を図っていくことも必要ではないかなと思っておるところでございます。幅広く取組を進めていきたいと思っております。以上です。 ○14番(坂井 徹君) 本当にこれは全て単一の政策ということじゃなしに、いろんなものが絡み合ってこそ、効果に結びつくということは私もよく分かりますが、今ちょっとお触れにならなかった点で気になるのは、どうしても、私も20年以上、議員をさせていただく中で、いろんな場所にも視察にも行かせていただきました。そして、特に昭和の匂いのするレトロなまち、そこになぜ観光客が滞在して楽しめるかなということを思ったときに、どうしても必要なのは飲食で楽しめる施設が点在してます。やはり倉吉市には、それはいろんな取組をなさってますけれども、回遊する途中に食べる楽しみがあるということの重要性、これは市長も日頃から、いろんな会合、若者あるいは経済団体、その他もろもろの会合によく出ていらっしゃいますが、特に商店、あるいは経済人の人たちとの会合では、ぜひとも飲食における何かすばらしい店をぜひとも創出していただくような呼びかけを今後、強力になさっていただきたいなと思います。やはり食べることが一つの旅の楽しみでもあり、逗留を長引かせる方策であると思います。これは強く希望しておきたいと思います。  さて、回遊性を高める方策として、さっきは案内看板、標識については申し上げてきたところですが、ここで一つ提案がございます。それは、私も五、六十回行ったと思いますけれども、真庭市の勝山、あそこに山本町という地域がございます。御前酒蔵元辻本店の先代社長、辻均一郎さんが中心になっていろいろ取組をなさってますけれども、そこでは、御案内のとおり、個人の住居、あるいは商店を問わず、全戸が独自の玄関にのれんを掲げていらっしゃいます。随分涼しそうな、本当に趣の違ったのれんがずっとついておりますけれども、やっぱり全戸にというところが一つのみそで、統一感のある、何とも言えない、旧城下町の雰囲気を醸し出して観光客に好評のようでございます。一方、倉吉市を考えた場合に、私はそののれんにちょっと工夫を凝らして、打吹地区の家々にフィギュアの印刷された、倉吉ですから、倉吉絣ののれん、そういうものをつり下げるおうち、あるいは、フィギュアのまち倉吉といったのぼりを展示するおうちがあったり、また、別のところではフィギュアの作品群を棚やショーケースに飾っている家もあってもいいと思います。また、大きい事業所においては、見応えのあるような大型フィギュアを展示してあったりと。言いたいことはフィギュア一色のまちとして、訪問者を飽きさせない町並みをつくっていってはどうでしょうかということであります。また後で述べますけれども、そういうことをすることが、修景上においても、やっぱり殺風景な、あるいは空き家、シャッター通り、そういう対策にもなろうかと思います。それで、特にシャッター通りで思いますのは、若者を中心にして、いろんな能力を持ってますが、閉ざされたシャッターにフィギュアの絵を描いてもらう。もちろんそれには所有者の了解が要るから、その了解作業は行政がやっていただかなければならないとは思いますけれども、だから、シャッターにフィギュアの絵が描いてあるといったようなことで、フィギュア一色のまちづくり、それはすごくいいんじゃないかと思いますが、どうでしょう、市長。 ○市長(石田耕太郎君) 印象のあるまちづくりをしていく上で、一つのテーマで統一をしていくというのは一つの手法ではないかと思います。勝山地区ののれんというのも非常に著名なというか、有名な取組で、私も何度か行きましたけれども、非常にすばらしい取組ではないかと思っております。同じように、倉吉市も、何か統一的な取組ができれば、それはそれで一つの特徴になっていくんではないかなと思います。その資源として、フィギュアなのか、アニメーションなのか、のれんなのか、その辺は共通認識をしていく必要があるのかなと思います。ひなビタ♪応援団の皆さんは「ひなビタ♪」を使ってという取組もされておられるんだろうと思います。どういうもの、やはり統一感というものも必要なんだろうと思いますので、いろんなものが雑然とならないようにしないと、これも美しさというか、そういう評価をしていただけるようなものにならないといけないのかなという感じがしますので、よく議論して、その辺は一つの取組のアイデアとして考えていけたらなと思っているところでございます。どういう資源をどう活用していくかというのは、統一的な取組にしていく必要があるのではないかと思っているところでございます。以上です。 ○14番(坂井 徹君) 要はとにかく特徴あるまちづくりという観点からいっても、ポップカルチャー、あるいはフィギュアを中心にしたということは、倉吉市の最大の優位性というか、グッドスマイルカンパニーさんがいらっしゃるだけに、余計に私はそう感じます。今後、中心市街地活性化調査特別委員会も私も委員長をさせていただいている手前、皆さんに大きく御相談をかけながら、いろいろ取り組んでみたいと思いますが、行政としてもよろしくお願いいたします。  次に、御存じかもしれませんが、民間においては、任意でフィギュアのまち倉吉をつくる会といったものを立ち上げようということが模索されているやに伺っております。当然にして、先ほどのいろんなフィギュア関連の取組一つにしても、どの取組も経費がかかってくるわけですが、新型コロナウイルスの前までは、それこそ経済界からは自らが資金を出してでもといった、打吹回廊にしても、大田英二会長が、仮に補助がなくっても俺は取り組んで、絶対やってやると、ああいう意見も筆頭にして経済人が自らやろうという雰囲気があったんですけれども、現状では、本当に自分の企業を守ることで精いっぱいだということで、今はまちづくりに注力するゆとりがちょっとなくなってきているのも確かだと思います。  そこで、アフターコロナ対策としての斬新なまちづくりとして、斬新なアイデアだからこそ、やはり国のいろんな支援もある意味では受けやすい環境にもあろうかとは思いますが、国県の支援と併せ、市としての協力も、この点についても考えるべきだと思いますが、市長の基本的な考え方をお伺いします。 ○市長(石田耕太郎君) まちづくり、観光を資源とした地域づくりというのは倉吉市にとっては非常に重要な要素だと思いますので、国、県の補助の活用と併せて、市としての支援というものについても、しっかりと考えていきたいと思っております。 ○14番(坂井 徹君) 分かりました。  では、次の提案として、その回遊性を促す方策として、また、同時に、高齢者の生活の足の確保にもつながる、御案内だと思いますけれども、日本で唯一、成功例として輪島市というところがございます。そこに倣うとするならば、公道を走る改造ゴルフカートを町なかに走行させてはどうでしょうというお話です。これについては、後の住みよい環境づくりのところで詳しく質問をしてみますので、今はここまでにしておきます。  次に、打吹地域には点在する様々の観光スポットが確かに多くございます。多くあるだけに、重点整備内容と個々のブラッシュアップ、これについても優先順位も含めて難しい面があろうかと思いますが、市長の基本的なお考えはどうでしょう。 ○市長(石田耕太郎君) 先ほど申し上げましたように、これからの市の観光にとって重要な取組の一つは、県立美術館の整備だと思います。これをどう生かしていくかということが非常に重要だろうと思います。また、あわせて、既に整備されております打吹回廊、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムといった重点的な施設、こうした施設と美術館とをどううまく組み合わせて周遊ルートをつくっていくかという意味でのブラッシュアップというものも必要になってくるんではないかと思っております。市としては、令和元年度の予算で円形劇場くらよしフィギュアミュージアムや打吹回廊等も反映した観光看板を設置したところでありますけれども、看板だけではなくて、観光サインなども含めて、どういった形で観光客の皆さんをお迎えするのがいいか、しっかりと調査、検討していきたいと思っております。以上です。 ○14番(坂井 徹君) 私は、一例として、ブラッシュアップということについての考え方ですけれども、例えば倉吉淀屋がございます。倉吉淀屋の在り方というものについて考えた場合に、この倉吉淀屋、以前、附属建屋を中心にして、記憶では5,000万円ぐらいかけて修復してきたと思っておりますけれども、この文化財的価値を維持する方策として、私は、それが間違っていたとは思いませんが、当然、同じお金をかけるなら、市街地の旧家を町屋旅館として再生することに出資したほうが、その建物の歴史的価値も失うことはありませんし、また、利用しようとする人、訪問者、観光客も喜び、収益も上がるはずです。むしろ、その点に、その方角に選択すべきであったという人すら大勢いると思います。  そこで、お伺いするのは、倉吉淀屋は文化財的な位置づけなのか、それとも、観光施設としての位置づけなのか。私は、現在は所管が文化財課、そして商工観光課、どっちつかずのような宙ぶらりんな印象を受けます。今、倉吉淀屋の運営は倉吉淀屋運営委員会に委託されて、年3回程度、市と委員会で懇談の場を持っていらっしゃるようですけれども、もし倉吉淀屋の位置づけが商工観光課主体であれば、当然にして、そこを訪れる人に対して、もてなし方も変わってくるはずですし、また、変わらなければならないと思います。御案内のとおり、倉吉淀屋には空調設備というものがございません。当然ですが、夏は物すごく暑く、冬は物すごく寒い。でも、あの建屋だからこそ、その趣に合致した昔ながらの涼の取り方、昔ながらの暖の取り方というものが余計に合うはずです。例えば、今はすだれのようなもので隠してありますけども、敷地内の井戸がございます。あの井戸を掘削、修復して、そこから冷たい水をくみ上げる、噴水に利用する、その井戸水で、夏でしたら、スイカ、メロン、サイダーでも飲物を冷やして提供する。それから、あそこは土間になってますが、冬ならば簡単ないろりを組んで、前にも申しましたが、甘酒を提供して、竹のコップと青々としたひしゃくで観光客にサービス、接客すると、そのぬくもりというのは私は人工的な暖を取るよりもはるかに観光客にとってもいいぬくもりになるんじゃないかと思います。それこそ、今はやりのSNSですぐにも情報発信されることだと思います。今あそこの入館料は取ってないですけれども、私は少なくとも訪問者100円程度ぐらいは十分に頂きながら、観光施設としての位置づけに扱うべきではないかと思います。もちろんその保存、あるいは文化財的な角度からの管理の仕方は、文化財課がするべきでありますけれども、利活用ということになれば、市長部局にその役割を移していく、そういった体制を取るべきだと思いますけれども、お答え願います。 ○市長(石田耕太郎君) 倉吉淀屋の活用というか、在り方についてでありますけれども、これは、文化財か、観光施設かということになると、両面の性格を持ってるんだと思います。文化財的価値、倉吉市にとってみると、最も古い町屋ということですので、当然文化財的な価値というものも大きいわけでありますし、それを文化財的価値をそのものとしても観光的な面での価値も持っているということだと思います。その生かし方については、今後またよく検討していきたいと思いますし、所管についても、やっぱり文化財の管理を抜くわけにはいかないと思いますので、共管という形でやっていくのがいいのかなと思いますけれども、その管理の在り方も含めて、よく考えていきたいと思います。 ○教育長(小椋博幸君) 坂井議員の御質問にお答えを申し上げます。  倉吉淀屋の活用についての御質問でございます。  先ほど市長もおっしゃいましたんですけど、文化財としての活用ももちろんでございます。そして、観光としての活用ももちろんでありまして、文化財を所管する文化庁も、保存と活用、特に活用、観光担当課と一緒になって活用していくことに少し重点が動いているような動きになっておりますので、おっしゃいますような活用をもちろん検討してまいりたいと思います。それから、倉吉淀屋自体の昨年の利用していただいた総数ですが、1万7,361人です。観光でおいでになられる方はもちろんですけども、コンサートですとか、演奏会、あるいは各種の展示会などにも活用していただいておりまして、議員から御紹介がありましたが、倉吉淀屋運営委員会、このメンバーは地元の皆さんが中心です。こういう方々が工夫をしていただいておりますので、私たちも一緒になって今後どのように活用していくか検討してまいりたいと思います。 ○14番(坂井 徹君) 今、倉吉淀屋に限っていえば1万7,000人ほどと。観光スポットとして観光客に対して接遇しようと思えば、やはりある程度の経費がかかる。なら、1万7,000人だったら、100円だったら170万円、月にして10万円ほどです、10万円ちょっと。そうすると、岩倉町の人たちを中心にして、委員会の人がやっておられますけども、もてなしをしたくても、位置づけが観光客向けだということになればいろんなアイデアももちろん出しやすいし、お金もいろんな使い方をもちろん検討されるんじゃないかと思います。そうやって地元の人たちにどんどんやる気になっていただいて、引き込んでいくという意味でも、私は観光主体の利活用を今後やはり考えていっていただきたいなと思います。  それから、市長、これは倉吉淀屋に限らず、例えば旧倉吉町水源地ポンプ室にしても小川家住宅にしても、どこにしてもですけれども、同様に他の観光スポットについても、やはり所管課と、それから位置づけ、これをある程度はっきりして整理していかないといけないと思います。ブラッシュアップの方向性ももっともっとそれぞれを個別具体的に精査、研究すべきだと思いますので、この点についても、市長、何か思いがあればお答え願います。 ○市長(石田耕太郎君) 文化的価値のある施設をどう所管をしていくのかということについては、これは補助事業を入れての整備などのこともありますので、単に観光だけで所管をするのがいいのかということはよく考えていかないといけないと思います。そういう意味で、普通に考えると、共管で管理をしていくのがいいのかなと思っておりますけれども、よく考えていきたいと思います。 ○14番(坂井 徹君) よろしくお願いします。  では、次の質問に移りますけれども、まちづくりをする上で、殺風景な空き家、シャッター通り、閉ざされた民家のたたずまい、こういったことでは観光客に与える印象もよくありません。私が言いたいのは、派手さはなくても、あるいは大がかりなものでなくても、人情味が感じられ、地域住民のもてなしの心が発揮され、まちづくりへの参画意識を持ってもらうために、行政としてもやるべき役割があるんじゃないかと思いますが、市長の考えをお伺いします。ここで言いたいのは、やはり観光客へのもてなしが大事ということで、仮に店のものが売れないにしても、お店番の人、あるいは、ちょっと店はやってるかやってないか分からないけども、戸を開けてそこにたたずんでる人の立ち居振る舞い、声かけ、そうしたものが観光客にとっては大切ということを言いたい趣旨の質問になりますが、市長、どうでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) これからの観光施策というものを考えていく上では、やっぱり単に行政が考えたものを受け止めるということだけではいけないんだろうと思います。地域の皆さんにも一緒になって考えていただいて、特にやはり自分たちの財産として、観光の取組というものを考えていただくことが大事なんではないかなと思っています。自分たちの宝を観光客の皆さんと共有をしていくというような考え方に持っていくことが大事なんではないかなと思っております。そういう意味で、行政で考えて、地域の皆さんに御報告する、連絡をするというようなことではなくて、検討のプランを考える段階から地域の皆さんと相談をしながら、協働でつくり上げていくということが必要になってくるんではないかなと思っているところでございます。 ○14番(坂井 徹君) 次に、この打吹地区内は、御案内のとおり、市内でも一番高齢化が進んでいる地域だと思います。そこで、住みよい環境づくりのために行政として今、市長が一番気にかけていらっしゃること、行政として何をすべきとお考えか、伺ってみたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 高齢化が進む中で、特にこの成徳、明倫地区というのは倉吉市の中で最も高齢化が進んでいる地域になるわけでありますけれども、やはり安心して住んでいただくには何が必要なのかということをよく考えていかないといけないんだろうと思います。倉吉市は、住みよさランキングでは全国5位という評価をいただいているわけですけれども、先ほど申し上げたように、その一方で、中心市街地にお住まいの皆さんからも娯楽施設、公共交通、働く場所といった問題についての不満も持っておられるということもアンケートで出てきております。そういったもの、どちらかというと、若い皆さんにとって課題になるようなものに対して少し不満があるということではないかなと思っております。高齢者の皆さんにとって課題になるものと、若い人たちの不満に思っておられるもの、この辺をバランスよく整備をしていくということ、取り組んでいくということが中心市街地の皆さんにも満足していただけるまちづくりにつながっていくんではないかなとも思っているところであります。そういう意味でも、地域にお住まいの皆さんと十分意見交換をしながら、満足度の高い地域づくりを進めていくということが大事なんではないかと思っております。以上です。 ○14番(坂井 徹君) 高齢者が多いということで、安心・安全に通じる施策、逆に若い人たちが魅力を感じるような、少なくとも不満を解消できるような施策、このバランスが大事というお話でございましたけれども、私はここで特に言いたいのは、やはりこの高齢化が進むのはもうどんどん加速度的に進んでいくと思います。そういったことを考えたときに、先ほどちょっと触れましたけれども、交通手段、移動手段について、改造ゴルフカートの運用に対する考え方、これを詳しくお伺いします。  この事業は、地域の高齢者が車も不要であると、それでも優しいまちづくりにつながると思います。観光客にとっても観光スポットを周遊するときにも便利な、ゴルフカートを改造したエコカー事業、これは朝市で有名な、かの輪島市が大きな成功例として今注目を集めておりますけれども、ゴルフ場の電動カーをベースに、それに改良を加え、その車で公道を走行させ、市民と観光客の足の確保を図りながら、今や年間で約1万5,000人が利用しているそうです。そして、そのうち市民が7割、それから観光客が3割の利用という実績を上げているようですけれども、車は走路に埋設した電磁誘導走行、私も議員の皆さんと一緒に輪島市に視察に一度出かけさせていただきましたが、すばらしいもんだなと感心いたしました。ヤマハ発動機が全面的な支援をしておりまして、運営は輪島商工会議所がPPP方式で今も続けております。もしこの改造ゴルフカー、打吹地区において、当面はです、例えば琴櫻観光駐車場から銀座商店街を、あのバス通りを通って、旧アーケード街を通って、倉吉淀屋経由、八橋往来から円形劇場くらよしフィギュアミュージアム、そういったコースを走って、行く行くは、市長がいつも気にしておられる県立美術館から河原町までの、その間の様々なルートを研究、開発していけばいいと思います。夢物語ではなくて、私はそんなに経費がかかることでもないんじゃないかと。特にゆっくり走るエコカー、時速20キロメートル弱、それ以下のスピードで走っておりますから、それに例えばグッドスマイルカンパニーさんの制作されたようなフィギュアの絵あるいは貼り物がエコカーにみんなついている。その車が何台か、さっき言ったような周遊コースを走り回る。そういった姿が出現すると、私は全国に向けた宣伝効果とフィギュアの発信にも大きく寄与すること間違いないだろうと思います。これは、例えば今朝の日本海新聞の海潮音にも載っておりましたが、水木しげるロードで新型コロナウイルス対策として、妖怪のフェースシールドを導入したと。そしたら、それをかぶった小学生が大喜びしたという記事が載っておりましたけれども、何が宣伝になるか分からない時代です。ましてや、倉吉市はフィギュアという大きな財産を持っております。それを掲げたエコカーが走り回る。恐らくフェースシールドどころか、私は水木しげるロードにも負けないような、ある意味、全国発信できる姿が何か目に浮かぶようで、ちょっと浮き浮きしてまいりますけれども、そういったこと、これはやはり国交省、経産省、環境省、それらと調整を図って事業を進めていけば、現実に輪島市という先進成功例の市があるわけです。倉吉市が初めてやるわけじゃなしに、成功例としての市もあるわけです。私は大いに取組、検討していくべき案件じゃないかと思いますけれども、市長の思いをお伺いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 輪島市のエコカート利用の取組についてでありますけれども、残念ながら、私ちょっと承知をしておりませんので、また勉強してみたいと思いますけれども、ただ、伺ってみると、いろいろやはり課題もあるようであります。タクシーとの調整ですとか、やっぱり財源の確保に苦慮されているとも伺っております。このエコカートは無料で運行されているということのようでありますので、ちょっと公共交通機関という位置づけにまではまだなってないのかなと認識せざるを得んのかなと思います。やはり財源をどう工面していくのか、大きな課題なんではないかなと思いますが、いずれにしても、非常に有名な事例でもありますので、よく勉強してみたいと思います。 ○14番(坂井 徹君) 市長、確かに行政のトップとして、財源を中心にした様々ないろんな危惧が生ずるのは当然でありますし、また、そういう慎重さはなくてはならないものだと思いますけれども、物事はイエスかノーではなくて、ノーと言うところでも、何かの工夫を凝らしながらできないものかと隙間を探していってこそ、やはり他に先駆けた斬新な政策に結びつくんじゃないかと私は強く思います。ぜひとも市長、もう一遍、私もマスク外してますけど、そこのところは、前向きに取り組んでやるというのをマスクを外してちょっと答えていただけたらありがたいですけど、どうでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) よく勉強させていただきたいと思います。 ○14番(坂井 徹君) 随分、余分な時間も頂戴してたんで、思い切りしゃべらせていただきましたけれども、ここで、最後になりますけれども、提言を含め、いろんな質問をさせていただきました。私の印象としては、市長の答弁、総括して言えば、前向きに検討したいということで、否定的な言葉はなかったやに受け止めております。いつもどおりという外野の声もありますけれども、私はどうも市長はやっぱり成徳、明倫地区、打吹地区の観光客向けのいろんな予算措置を含めて、思いが人一倍あるやに受け止めておりますし、今後期待したいと思います。  そこで、実現可能なもの、また、研究、課題を含めて、私が何点か質問した中で、これだけは取り組んでみましょうと、優先順位をつけるならばこれだけはというものがあれば、ちょっと聞いてみたいと思います。マスクを外して。それで、市長、やっぱりピンチはチャンスです。本当にそう思います。やりようによっては大変大きな可能性の広がることだと思います。ぜひとも大きな声でよろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 新型コロナウイルスの関係で、観光産業、恐らくいろいろな産業の中でも最も被害を受けた、影響を受けた産業だろうと思います。そういう意味では、今リセットして考える絶好のチャンスなのかもしれないなと思います。倉吉市の観光の在り方、それをしっかりと点検し、逆に言うと、いろんな予算を使って、今てこ入れをするチャンスなのかもしれないなとも思います。外からの観光客を呼び込む、そういうチャンスでもあるんだろうと捉えて、倉吉市の観光ポイント、観光スポットというものの、それこそ先ほどおっしゃったブラッシュアップも含めて、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。以上です。 ○14番(坂井 徹君) 輪島市にはまだ市長はおいでになってないということなんで、また、僕自身の一存じゃなくて、もちろん中心市街地活性化調査特別委員会のメンバーの方々にも丁寧に説明をさせていただきながら、協力を仰がなきゃ到底無理なことですけれども、やはり輪島市にも銀座商店街さん、あるいは未来中心さん、特に若手の人たちにも声をかけながら、輪島市にももう一遍訪れてみたいと思いますし、市長もそのとき、お時間あれば、ぜひとも御同行願えればありがたいと思います。  本当に長時間ありがとうございました。よろしくお願いします。終わります。 ○議長(伊藤正三君) 以上で、本日の市政に対する一般質問は終了することに御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(伊藤正三君) 御異議なしと認めます。  よって、本日の日程はこれをもって終了いたしました。  明日も午前10時から会議を開き、市政に対する一般質問を行うこととして、本日はこれをもって散会いたします。                   午後1時53分 散会...